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「ヨーロッパが、そこにある」 ~アメリカの家の奥深さ~
2014年06月28日
皆さん、こんにちは。
毎度おなじみ(誰に?)、特命管理人Nです。
梅雨明けはまだですが、確実に「夏」の気配を感じるこの頃、いかがお過ごしですか?
さて、今回は最初にこの2枚の写真をご覧ください
いきなりでよく意味わかんない、と仰る方も多いかと思いますが、どんなご感想を持たれましたでしょうか?…ちょっといつも私どもが施工させて頂いている住まいとイメージが異なりますよね。
でも、上記2軒の住まいもれっきとした「アメリカの家」なんです。
ご紹介したした写真は、数年前に弊社社長がアメリカに行って自ら撮影してきたスパニッシュスタイルの住まい。その目は「アメリカの中のヨーロッパ」に注目していました。
ご存じの通り、アメリカという国は世界的に見れば歴史がまだ新しい移民の国です。当然、住んでいる人々のルーツも様々。今や本当に色々な国にルーツを持つ人々が暮らしていますが、その中でもヨーロッパにルーツを持つ人々はかなりの割合を占めていると言えましょう。イギリス、イタリア、スペイン、ドイツ…etc。
そして、これも当然ながらアメリカには同じ国をルーツをする人々のコミュニティが存在します。いわゆる「イタリア人街」や「スペイン人街」 、私が知ってる中には「デンマーク人街」なんてもカリフォルニアに存在します。ここで注目なのは、そういった街では住まいもルーツとする国の様式を色濃く感じさせるものであることが多い、という事です。
でも、例えばイタリア人街の家が実際イタリアに現在ある家々と全く同じなのか、と言えばそうではありません。
それは何故か。
理由は「ルーツはイタリアでも、住む人や建てる人は今やアメリカで暮らすアメリカ人だから」です。 建材も一部を除いて米国国内で調達しています。
するとどうなるか。
なかなかうまくは言えないのですが、できあがる住まいは「ルーツとする国のテイストを間違いなく感じさせながらも、やはりどこかアメリカらしい大らかさを感じさせるもの」でしょう。それを自分の目で見て、感じた弊社社長がその目を見開いて(!)撮影してきた写真が上記の写真、という訳です。
さあ、この余りにも長い(笑)前段の話をお読み頂いたところで下記の写真をご覧ください。
この写真の撮影場所はグッと身近な長野県千曲市。弊社で2010年に施工させていただいたS様邸です。
この住まいのコンセプトは…
「ロサンゼルスのイタリア人街に住むアメリカ人が建てたイタリア風住宅」です。
うぅむ…マニアック過ぎる。マニアック過ぎです社長。。
屋根はイタリアからの輸入品ですが、その他の建材はいつもの通り米国から直輸入。お施主様であるS様からも、このコンセプトに大きな賛同を頂きました。
ここで大事なことは、この住まいは弊社が単なるイタリア風住宅を建てた訳ではない、ということです。建てたのは実際に自分の目で見て、細部を勉強し、コンセプトを理解したうえでつくりあげた「イタリア風のアメリカ住宅」。そう、紛うことなき『アメリカの家』なのです。移民の国・アメリカの家づくりというのは実に奥深いと思います。
長い時間をかけてアメリカで様式を確立してきたアメリカのヨーロッパ住宅。これは立派な「アメリカの家」の1つの分野。それをそのまま弊社では日本にご紹介しています。きちんと文化的な背景を理解したうえで行う渾身の自社設計で、皆様のご要望にお応えします。
最後に、建築中のお住まいを1件ご紹介。弊社ウェブサイトでも紹介していますが、安曇野市のK様邸です。
このK様邸、つい先日建て方が終了しました。そしてそのスタイルは、冒頭に紹介した2枚の写真の住まいにインスパイアされたスパニッシュ住宅になる予定です。完成後はまたこちらでも是非ご紹介したいと思っています。
で、できあがりが楽しみ過ぎ…。。
ではまた!