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木造・柱なしでも大空間を実現 ~アメリカンな幼稚園の新園舎が完成間近~
2021年06月29日
皆さまお元気でお過ごしでしょうか?久しぶりの更新となってしまいました。季節はもう夏!暑い日も増えてきましたね。
さて、今年の2月からプロジェクトが進んで来ていました長野市の若草幼稚園様の新しい園舎の工事が最終盤を迎えようとしています。先日いよいよ足場が外れ、その全体像が見えるようになっています。
外観は伸びやかな大きな屋根が印象的です。正面には“WAKAKUSA KINDERGARTEN”の文字も入りました。屋根材はアメリカの住宅などで一般的に使われているアスファルトシングルです。1枚1枚が柔軟性を持った薄い素材で、重ね合わせることで互いに結着する性質を持っています。軽量なので建物への負担も少ない点も特長です。
ブラウン系の色合いが壁色ともマッチしていますね。それにしても完全にアメリカの郊外にある施設、といった雰囲気です。ここは本当に日本?とさえ思ってしまいますね(笑)
さて、今回の若草幼稚園様の園舎を建てるにあたり、当社では「トラス工法」を用いています。このトラス工法とは、三角形が連なるように組み合わせた木材を一定のスパンで並べて屋根を構築させていく方法です。
通常、木造の建物で大空間を創出しようとした場合は途中に屋根重量を支えるための柱が必要になりますが、トラス工法は各部材に重量が分散するため柱がなくても大空間を作り出せるようになるのです。
お子様方には幼稚園で元気に過ごしてもらいたいもの。日々の園生活の中で、たくさんの遊びや学びを通じて成長する姿は全ての親御さん方にとって嬉しく頼もしいことではないでしょうか。広々として柱にぶつかる心配のない新しい園舎で、明るく楽しく過ごしてもらいたいと作り手としても心から願っています。
当社の建物は北米で用いられている工法を採用し、建物のデザインバランスはアメリカやカナダにある建物のテイストをそのまま伝えることができるよう、当社の設計士が自信を持って設計しています。
若草幼稚園様は2月に書いたブログでも書いた通り、仏教の精神をもとに国際色豊かな教育に力を入れておられるのが大きな特色。遠い海の向こうの国の文化をそのまま感じられる新園舎での日々が、お子様方の豊かな成育の一助になるのであればこれほど嬉しい事はありません。
若草幼稚園様ウェブサイトはこちら ご興味のある方はぜひ一度ご覧ください。