皆様の期待に応えるということ

　真夏もピークを過ぎた感がある今日この頃。皆さんいかがお過ごしでしょうか。夏の疲れが出やすい時期です。ぜひともお気を付け下さい。

そんな中ではありますが、変わらず多くのお客様が当社に家づくりの相談にいらっしゃっていただけているのは大変ありがたいことだと思っています。輸入住宅づくりに携わって３０年を超え、たくさんのお客様に「建てて良かった」と喜んで頂けていることはこの上ない喜びです。

家づくりに限ったことではありませんが、お客様に喜んでいただくためにはお客様の「期待」に応えなければなりません。輸入住宅のビルダーとして、「お客様の期待に応える」とはどういうことなのか。今回改めて考えてみたいと思います。

求められているものを理解できるか

ご存じの通り、藤岡備建は輸入住宅のビルダーです（もちろん、ご要望さえあれば和風住宅をおつくりすることもできます）。主に米国の住文化を色濃く反映させた住まいを提供しています。ご存じの通り、シャッター付きのガレージや、玄関周りのカバードポーチといった特徴を備えた住まいはその代表的な例です。それらは全て北米、特にアメリカの歴史の中で文化的に求められ、住宅に反映されてきたものと言えます。

　当社にご相談に来られるお客様の中には、そんなアメリカ文化への造詣が非常に深い方々も多くおられます。アメリカの映画やドラマ、そこに映る家やクルマやバイク、ガレージ、そして家。さらには音楽。それらが混然一体となって、お客様それぞれの中で「アメリカンな暮らし」が描かれているのです。当然ながらお客様によっては非常にマニアックな志向や趣味をお持ちであり、ご自身で住まわれる家にもそのライフスタイルを限りなく投影したいとお考えになるのはごく自然なことでしょう。

カバードポーチが印象的なお住まい（小布施町）

ガレージ付きのお住まいはマニアックな趣味をお持ちの方にも（山梨県）

　その時、私たちはお客様が求めておられるものをどこまで理解し、最適な住まいをご提案できるかが特に大事なことになってきます。アメリカンな住まいを建てる側の者として、お客様がお持ちの趣味や志向を受け止めた時にその思いを共有できないようではいけないのです。クラシックなアメリカ車の名前やハーレー・ダビッドソンの年代を聞いた時にそのシェイプを思い浮かべられるくらいアメリカ文化を知って共有できなければ、期待に応えることはできません。さらに、ガレージやカバードポーチがある家が「普通のもの」として存在しているアメリカではどんなライフスタイルが一般的なのか。日本で輸入住宅をご紹介する際、間取りや建物の形状などの裏付けとして把握しておく必要があります。

　その点、当社は設計士でもある社長が自らバイクに乗り、当社ショールームのガレージの中には“あのアメリカ車”（知りたい方はぜひショールームにおいで下さい）が収められています。バイクもあります。何より、当社の社長は実際にアメリカやカナダで家づくりをしてきた経験があります。向こうの人々がどのように暮らしているのかを実際にその目で見てきています。アメリカやその周辺文化が好きな方とはきっと話が合うことでしょう。

もちろん、アメリカのことはよくわからないけれどスタイルが素敵で格好いいから、と当社の輸入住宅に興味を持たれるお客様もたくさんおいでになります。そんなお客様も大歓迎です。ていねいにご説明致しますので、ぜひご相談していただきたく思います。

「格好いい家」をつくる

　アメリカの家が持つもう一つの大きな特長は何だと思われますか？今までも折に触れて書いてはきておりますが、それは「流行に左右されない」ということです。アメリカの住宅は１００年前も今も基本的には変わりません。アメリカの中古住宅市場では普通に１００年前の家が売買されています。もちろん必要なリノベーションは繰り返してきていますが、基本的なスタイルはずっとそのままです。これはアメリカにおいて住宅の基本スタイルは不変のものである、ということを意味します。つまり、私たち日本人から見て「格好いい」と感じられるアメリカンスタイルの住まいは、１０年後も２０年後もその格好良さを失うことはないのです。

　これは「住宅」という人生で一度しかない大きな買い物をするうえで、とても大事な要素ではないでしょうか。お客様のご要望を聞きながら、最高に格好いい家をつくり上げる。そしてその輝きはずっと失われることがない。住まう人が人生をどんなに重ねていっても、自分の家を見るたびに「格好いいなぁ」と思える家。そんな家で暮らせたら最高ですよね。

　ただ、アメリカの家にも細部において「トレンド」というものが存在します。例えば、樹脂サッシの窓枠の色合いが最近はブラックが多い、それに合わせて外壁の色もシックなものが主流になっている、といった部分です。最近お引き渡しした住まいでは、そんなポイントも踏まえて設計を行っています。基本的に変わらないものであっても、本国のトレンドは押さえられるよう、私たちは常にアンテナを張っています。

ブラックの窓枠やシックな壁色はアメリカの最新トレンド（軽井沢町）

　住宅はお客様一族がずっと暮らしていく場所。そのためには基本性能も確かなものでなければいけません。その点、当社が建てる住まいは２×４工法で建てるので、気密断熱性能や建物の耐震性に優れています。自信を持ってお勧めできる住まいをお届けします。

　これからも、お客様のご要望やご期待に応えられる住まいづくりのために、更にアンテナを張り、技術も一層磨いていこうと思います。

　住まいの新築をお考えで当社の住まいが気になった方、興味を持たれた方はお気軽にお問合せ下さいませ。

　ではまた！