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輸入住宅に欠かせない「バランス」

2015年05月30日

皆さん、春です!いよいよ春が!

毎年のことながら、信州の冬は寒かった…。

 

などと言うと東北や北海道の方々に怒られそうな気もしますが…。

でも庭木の冬芽が膨らんできているのを見ると、何だか気持ちがホッとします。

 

そんな訳で間もなく4月!保育園で、幼稚園で、学校で、働く場で、新しい年度を迎える方も多いかと思います(そうでない方はごめんなさい!)。緑豊かな季節、そしてその後にやってくる夏に向けて、張り切って参りましょう!

 

さ てさて、そんな前置きとは全く関係ないのですが、今回は「輸入住宅のバランス」についてのお話です。これは、先日弊社社長と話していた時に社長が力を込め て私に説いてくれたことでもあるのですが、改めて考えると輸入住宅を建てる私たちにとっても、住まわれるお客様方にとっても大事な視点だな、と感じまし た。

 

 

 

まずはちょっとこの4分弱の動画をご覧ください。米国カリフォルニア州のバーバンクという街の住宅地で撮影された1940年代の映像です。場所はロサンゼルス市の北。私も1990年代に繰り返していたアメリカ貧乏旅行の途中、レンタカーで通り抜けたことがある街です。

 

いかがでしたか?ゆっくり走る車から撮影された映像に住宅がいくつも見ることができたと思います。走っているクルマはさすがにクラシカルなモデルばかりですが、住宅そのもののシルエットについては、現在とあまり変わらないんじゃないかな、というのが私の率直な感想です。

 

今でも後からでもいいのですが、もし弊社の住まいの資料か、もしお持ちでなければ弊社のウェブサイトで藤岡備建の住まいをご覧になってみて下さい。ひょっとしたら既に感じていらっしゃる方がおられるかも知れませんが、映像に出て来る家々と変わらない雰囲気が弊社の建物から伝わってきませんか?

 

 

ご紹介した映像はモノクロですので、色は見ることができません。でも、同じイメージが伝わってくる。これは映像の中の世界から60年以上経った今でも変わらない「アメリカの典型的な建物のバランス」をしっかりと踏襲しているからだと考えます。

 

建 物の大きさに応じた屋根の勾配と角度、窓の大きさなど寸法面はもとより、各部で用いる部材のデザインなど感覚的なものまで含めた総合的なもの。すみませ ん、なかなかうまく言葉で表すことができないのですが、これらの要素をしっかりと踏まえた設計がなされなければ、きっと映像の中の建物と見比べた時に ちょっとした違和感を覚えるのではないかな、と思います。

 

こ れは弊社の「家づくりのポリシー」でもあります。極端な物の言い方をしてしまえば、どんな作り方をしても現代の住まいであれば夏暑く、冬寒い信州でも不自 由を感じることなく暮らすことはできるでしょう。でも、弊社が作る住まいは少なくとも戦前から今に至るまで米国で親しまれてきた様式を今に伝える建物で す。主に欧州からの移民で形成された国の人々が、家族で楽しく、快適に暮らすためにずっと親しんできた建物。部材の材質は耐久性の高い物に進化していて も、変わらぬ雰囲気を湛えた建物。せっかく輸入住宅を考えるなら、日本の皆様にもその味わいを感じてもらいたい。藤岡備建はそう考えています。

 
長野市・W様邸。アメリカと同じ青い空が建物を照らします。

 

そ れにしても、ヨーロッパやアメリカは住まいに関しては良い意味で保守性が高いと改めて感じています。もちろん、中には非常に前衛的なデザインの住まいもあ りますが、アメリカの郊外に行けばまだまだ伝統的な住まいが並んでいます。車のデザインの変遷に比べれば驚くほど長く変わっていない分野だな、と思いまし た。

 

ち なみに4月に入りましたら弊社社長が久々に米国に渡り、現地の住宅街を視察してくる予定です。保守的な中にも最新の技術が生まれていないか、自社の家づく りにさらに深みを与えられる要素がないか、しっかりと吸収してこようと意気込んでいます。またこちらでもご紹介しますね。

 

ではまた!

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