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ハイウェイとDIY=自由と自己責任の国・アメリカ
2024年11月22日
信じられないことにもう年末も遠くない時期になってしまいました。時が過ぎるのは本当に早いですね。皆さま風邪などひかずお元気でお過ごしでしょうか。
さて、前回のブログでは冒頭でアメ車が格好いいとかデカいなどという話から始めましたが、今回もクルマの話からの始まりです。アメリカ、と言ってもカリフォルニア州ばかりですが私管理人Nは向こうでドライブをするのが好きだった時代がありました。カリフォルニアを縦に伸びるI-5(インターステートハイウェイ5号線)は、本当にあの国の広大さを感じられる道路でした。
- ハイウェイのゴミ
ところでですね、そんなハイウェイを走っていると気付くことがあるのです。「ん?以外と路肩にゴミとか落ちていてきれいじゃないな」と。どんなゴミが落ちているのだろう?と思ってよく見てみると、それらは大体黒っぽいゴムのカス。何だと思います?バーストしたタイヤのカスなのです。あと、路肩でたまに燃えている車もありました。あと、驚いてしまったのが街中を「壊れている車」が多く走っていること。ボディがへこんでいるどころではなく、ヘッドライトが割れているとか(夜は絶対に走れませんね)、ウインカーが壊れていて交差点を窓から手を出して手信号で曲がっていくとか。これ本当の話です。
なぜそんな車が多いのか。これは、アメリカという国の自動車に対する検査制度が大きく関わっているのではないかと思っています。州にもよりますが、アメリカという国は自動車に対して車検制度というものがありません。いや、定期的な排ガス検査やブレーキなどの安全検査はあるようなのですが、細かな箇所までチェックする検査制度がないのです。なので、整備はほぼ自己責任。もちろんショップやガソリンスタンドにお願いすることが多いでしょうが、オイル交換やタイヤ交換などの基本的なメンテナンスは自分で行う人がきっと多いことでしょう。ところが中には整備をサボっている(すみません)人がいて、運悪くハイウェイで大トラブルが発生することが少なくないのではないか、と私は思っています。
- 住宅も自己責任??
ちょっと目を建物に向けてみましょう。正確には私はアメリカの一般住宅で過ごしたことはないのですが、ロードサイドにあるモーテルによく宿泊しました。モーテルというのはMortor Hotelからの造語で、自動車で旅をする人向けの比較的安価な宿泊施設です。小さな街でもかならず1軒はあるイメージで、部屋のドアの前まで車を乗りつけることができます。アメリカ映画にもよく出てきますね。大きなチェーン展開をしているモーテルもありますが、田舎町のモーテルは個人経営のところもあって、古い建物を直しながら営業しているような感じでした。で、宿泊して良くわかるのが室内のペイントの塗り直し跡。壁紙じゃなくて室内用の白い塗料が塗られているのですが、その塗り直し方がどう見ても素人。床のカーペットとの境目でカーペットにペイントがはみ出していたり、コンセントの穴がペイントで詰まっていたりするのです(笑)。「いやこれはこれで味わい深いなぁ」などと思いながらベッドに横になっていましたけども。自己責任というか、「できることは自分でやる」というアメリカの人の暮らしのスタンスを垣間見たような気分でした。
- 「自分でやる」というライフスタイルを支えるのはガレージ!
自動車も建物も、できることは自分でやるというのが(例外はあっても)アメリカで暮らす人々のライフスタイルだと書いてきました。ここでキーとなるのがやはりガレージという存在です。車を整備するには工具やパーツをストックするのにガレージが必要ですし、住まいのメンテをDIYで行うためにも道具や材料を置く場所が必要になります。それにはやはりガレージの存在が必須であり最適なのではないでしょうか。アメリカの映画なんかで、ガレージの小屋裏に塗料の缶などをたくさん置いているシーンを見たことがありますが、まさにガレージが生活に溶け込んでいる証拠だと思います。
細かな点までチェックする車検制度が確立していて、住まいに関してもメンテや修繕にはプロに依頼することが多い日本ではガレージは趣味寄りの空間としての価値が高い感がありますが、色々なものを時には雑然と置いてまさに暮らしと密着するストレージ・ワークスペースとして「使い倒す」スタイルがもしかしたらアメリカで言う「普通のガレージ」の使い方なのかも知れません。
とは言っても、アメリカンガレージをどう夢見てどうお使いになるかはどこまでもお客様の自由です。ご希望や夢、ぜひご相談下さいませ。
ではまた!