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イカす外壁材=バイナルサイディング
2023年10月19日
10月も半ばを過ぎ、季節の移り変わりを感じる日々となっていますが皆さまいかがお過ごしでしょうか。今年も残すところ2カ月半とはちょっと信じられないような気もしますが、当社は相変わらずお客様のために格好いい住まいの建築に力を入れているところです。
さて、その格好いいアメリカの家のイメージを決定づける要素の一つが外壁。藤岡備建の輸入住宅で多く使われている外壁はどんなものを思い浮かべられますか?当社も色々な種類の外壁を採用していますが、やはり一番多いのが「バイナルサイディング」です。そのバイナルサイディングの持つ特長や魅力について少しだけ書いてみたいと思います。
◎木の板貼りが現代に進化
さて早速ですが藤岡備建の輸入住宅の住まいの外観写真を少しご覧ください。書いている私(管理人N)が自分で言うのも変ですが、アメリカンな佇まいが格好いいですね。
これらのお住まいの外壁がバイナルサイディングです。バイナルとはいわゆる“ビニール”のことで、樹脂サイディングと言い換えることもできます。綺麗に並んだ横板が上に向かって重なっているように見えますね。そう、かつてアメリカでは本物の木の板を重ねて外壁とする家づくりをしていたのですが、1965年にアメリカで製造が始まり(Wikipediaの記述より)、北米に普及していった歴史があります。木から樹脂へと進化しても、工法は不変なので横板を重ねたように見える訳ですね。でも、それがまたアメリカンな雰囲気を色濃くしているとも言えます。
◎高い性能と耐久性が持ち味
さてこのバイナルサイディング、触ってみると樹脂であることは勿論ですが、強めに押すと柔軟性を帯びていることがわかります。施工方法は、建物の壁体内に断熱材を入れ込んで、その外側に貼った透湿防水シート越しに構造用合板を受け手としてサイディング本体をビス止めする方式です。その際、多くの外壁材の施工で必要とされるシーリングは用いません。サイディングの外と内を密閉させないこの方式を「オープンジョイント工法」といいます。
オープンジョイント工法の特徴は、外壁材内外の通気が常時行われるため湿気の滞留が避けられ、内外の圧力差による雨水の侵入を防げる点にあります。湿気や雨水は断熱材のカビ発生の原因にもなりますので、それを防ぐことで建物全体を長期にわたって良好な状態に保つことができます。
樹脂サッシには様々な色合いがありますが、製造時に顔料を練り込んで着色しているため経年劣化による色褪せの心配がありません。汚れは家庭用の高圧洗浄機などで簡単に洗い流せるのでメンテナンスも容易で、メーカーによっては30年の保証を有するなど、非常に高い耐久性があるのも嬉しいですね。また、万一の際には部分的な交換も可能です。
◎四季のある日本で輝くバイナルサイディング
このオープンジョイント工法によるバイナルサイディングですが、実は日本家屋でも非常に似た工法が用いられているのをご存じでしょうか。もしかしたら思い浮かべられている方もいるかも知れませんね。そう、日本には「下見板張り」という工法が古くから存在します。主に冬季の風雪が強い日本海側に多い工法で、水分の侵入を防ぎ、部分的な交換が容易という共通した利点があります。加えて樹脂際ディングは厳冬期の凍結によるクラック(ひび割れ)の心配がありません。
このように、アメリカという大陸で普及したバイナルサイディングは、四季のある日本でその持ちうる性能を最大限に発揮できる外壁材と言えるのではないでしょうか。非常に多くの色数があり、屋根の色に合わせたり好みの色をチョイスしたりと、幅広い中から選択可能です。
当社ショールームでは実物のサンプルをご覧いただくことも可能です。ご興味を持たれましたらぜひお気軽にご相談下さいませ。
ではまた!