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玄関ドアについて深~く考えたこと、ありますか?
2023年06月20日
こんにちは、藤岡備建のアサです。お宅の玄関の戸は内開き? 外開き? それとも引き戸?
毎日使っているので当たり前になりすぎ、意識したことなんてないよ、という方が多いのではないでしょうか。
輸入住宅専門会社・長野県の藤岡備建がお届けする住まいの情報。
今月は、そんな玄関の戸のお話です。
時代とともに変化した玄関戸
日本の住宅の玄関に、蝶番(ちょうつがい)で開閉する西洋式の「ドア」が採用されるようになったのは、明治時代以降。西洋建築の影響を受けてのことでした。それまでは玄関といえば引き戸がほぼ常識でした。生活様式が変化し、和洋折衷や洋風の家が増えた現代では、玄関の多くに引き戸ではなくドアタイプが採用されています。
引き戸には省スペースというメリットが。ただしスライドさせるためにすき間ができ、断熱性・気密性が低くなります。また、2枚の建具をスライドさせるので、2枚分の予算も必要です。西洋式のドアタイプが広く普及した理由は、デザイン性だけでなく、高断熱・高気密性や経済的な合理性にもあったのです。
輸入住宅の多くが内開き。その理由は?
ところで、欧米、特にアメリカの住宅の玄関ドアの多くが内開きであることをご存知でしょうか?内開きとは、ドアを開ける際に外側から家の中に向かって開くスタイル。そういえば海外ドラマや映画で、FBI捜査官や警察官が体当たりや蹴りで玄関ドアを押し開けているシーン、けっこう見ますよね。
アメリカの建築家協会(AIA)による建築基準書では、玄関ドアの内開きを推奨しています。これはハリケーンや竜巻など大型の自然災害で玄関ドアが吹き飛ばされるリスクを避けるためといわれています。アメリカのいくつかの州は、建築基準法で玄関ドアの内開きを義務づけているんですよ。
また、泥棒や強盗、野生動物などの侵入を内側から防ぐためともいわれています。
日本の外開き玄関にも理由があります
これに対し、日本の住宅の玄関ドアは、ほとんどが外開き。ドアを開ける際、家の内側から外に向かって開くスタイルです。
その一番の理由は、日本では家の中で履物を脱ぐ暮らしだということ。玄関の内側に靴などを脱ぎ履きするスペースが必要なため、玄関ドアが内開きだとじゃまになりますね。
また、湿度が高く雨が多い日本の気候条件に対応し、雨水や泥などを室内に入れにくくする工夫でもあります。戸外のゴミや汚れが入ってきにくいというメリットもあります。
大切です!暮らしにぴったりのドア選び
ちなみに輸入住宅の玄関ドアも、デフォルトは内開きなんです。「アメリカンデザインにこだわるからには、ドアのデザインも仕様もアメリカンがベスト」とおっしゃる方は少なくありません。
それも正論なのですが、日々暮らす環境に合わせ柔軟に検討することも大切だと、藤岡備建は考えます。毎日何度も開け閉めする玄関ドアのこと。デザインはもちろん、開け閉めの方法、耐久性、断熱性、メンテナンスしやすさ、そしてセキュリティ面など、総合的に検討して、お客様の暮らしにベストな選択をしていただきたいのです。
この数年、お客様にたいへん好評をいただいているのが、【本格的なアメリカンデザインの日本製玄関ドア】。アメリカのデザインを愛する建具のプロにより開発された、日本の気候風土や暮らしに最適な玄関ドアです。(その登場を、私たちがどれほど待ち望んだことか!)扱いやすく、日本の生活になじむ外開きも思いのまま!傷みやすい金物やパッキンなどの品質の高さもプロ好みです。
玄関ドアは家の顔であると同時に、住まいの外と内をつなぐ大切な部分。輸入住宅の設計施工の専門家である私たちが、お客様のご希望を十分にうかがったうえで、敷地の環境やライフスタイルを踏まえて提案させていただきます。